ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

600円のカードゲーム⦅20歳71日目⦆

昨日の日記で書いた焼肉屋を出た後、21歳の誕生日を迎えた主役の彼と別れ、歩いて家に帰った。余韻に浸っていた僕は、まだ22時過ぎなのに帰るのがどこか勿体無く感じてしまった。帰路の途中にある本屋さんへ寄った理由はこれだった。

県内最大級を謳っているだけあって、田舎特有の広さとかなりの蔵書数を誇っている。しかも24時まで営業している。いつもは大学の帰りに自転車で寄るのだが、今日は歩きで時間も遅い。いつもと違う特別感がまた楽しかった。

本屋に来て本を漁るのは誰もがするが、僕が本屋に期待しているのは本よりもボードゲームだった。意外と知らない人も多いようだが、ボードゲームは本屋さんにも置いてある。むしろ、本屋か電気屋さんにしか置いてない。本屋はボードゲームプレイヤーにとって重要なのは販売元の1つなのである。

直近で来たのがつい数週間前だったので、品揃えがガラリと変わっていたりコーナーのレイアウトが変わっているということはなさそうだった。前回来た時にも当然ボードゲームはチェックしていた。だから特に気になる商品はなかった。

しかしその時の僕はちょっとしたお祭り気分だった。親友とご飯を食べてテンアゲだし、時間が時間なので熱も冷めない。それに、いつも入店する時と違い、今日は連れと2人で来ていた。そんな状況に煽られて、ふと何か買いたくなってしまったのだ。

それで買ったのが『恋文』というカードゲームだった。パッケージには『5分で味わう心理戦』とあった。どうやら短期決戦型のゲームのようだ。この手のゲームはプレイ時間が長ければ長いほど内容が複雑になってしまう。難しいゲームなら手を出す気にはならないが、このゲームなら試す価値がありそうだ。

僕とその子は趣味が似ている。そのおかげか、ハマるボードゲームの系統も似ていた。ゲームルールが複雑で難解なものが苦手な癖に心理戦や頭を使った奥の深いゲームは好きな、厄介なオタク詰め合わせセットみたいな趣向をしている我々にとって、このゲームがハマらないわけがなかった。

財布には野口英世が3人しかいなかったが、買わずに惜しんでも仕方ないと自分に言い聞かせ、テンションの慣性でレジに突っ込んだ。持ち金の1/5がカードゲームに変化したが、死にはしないと信じている。

さて、家に帰り連れとプレイしてみることにした。プレイ人数は2〜4人、プレイ時間は5〜10人。使用するカードは全部で20枚。触れ込み通りの時間設定と奥の深さを持っていそうな感じだった。ルールもさして複雑ではなく、数回のデモプレイですぐに慣れた。時間に関しては5分もかからなかったが、これは2人でプレイしたせいか。

感想を言う前にまずルールを説明すべきなのだろうが、今までにやったことのない系統のゲームだったので、概要を示すのが非常に難しい。伝わらない覚悟で説明しよう。

互いに手札を1枚持った状態で始め、自分の手番が来ると山札から1枚引いて、任意の1枚を捨て札にする。この時、捨てた肌に描かれている効果を発動し、そのアクションによっては相手を脱落させることができる。最後まで脱落しなかった人の勝ちとなる。

ルールを知る僕が読んでもよくわからない。だけど似たゲームを知らないので、『あとは各自でプレイしてみてね!』としか言えない。

複雑なカードゲームが苦手な僕も十分楽しめるゲームだった。心理戦とはまた違った奥深さがあったので、是非とも体験してほしい。