ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

ヘルスチェックなる企画⦅20歳80日目⦆

僕はサークル活動の1つとして生協学生委員会に所属している。日記でも何度か書いているので、知っている人もいるだろう。今日はそのサークル活動について話そう。

授業自体は午前で終わった。時間が空けば自動車学校に行くべきなのだろうが、火曜日はあいにくの定休日。いつもは本屋に寄ったり家事したりで潰れるのがルーティンになりかけていたが、今日はいつもの流れに反いた。とある企画の運営をしていたからである。

食堂の隅っこで行われたその企画はヘルスチェックと題され、駆り出された僕は15時から19時まで、訪問者の健康レベルを審判する役目を果たしていた。

催し物と言っても健康をテーマに扱っている都合上、そう多くの集客は見込んでいなかった。来客に配るバラも15枚しか刷らなかったし、なんなら余ると踏んでいた。去年は広報を怠ったせいで、2日間で訪問者が0だった。一年経った現在でも、サークル内では凄惨な事件として語り継がれている。

去年の失態のせいか、今年は1日限りの開催だった。去年を経験した2回生や去年企画した3回生にとってみれば、当然の判断だろう。

始まってみてどうだったか。最初の客は意外にも15時ぴったりにやって来た。2日で0だった去年を知っているだけ、驚きを隠せなかった。運営しておいて言うのも変な話ではあるのだが、まさか人が来るなんてと思ってしまった。

その後もじわりじわりと人は来た。別に賑わったわけじゃない。終始運営の人たちが駄弁っていた。受付に列ができることはなかったし、トラブルに追われて東奔西走することもなかった。ニコニコしながら持ち場にやってきたお客さん相手に説明やらなんやらをするにとどまった。それでも去年との差で、忙しさを感じていた。

最終的には30人ものお客さんが来てくれたようだ。僕は何が彼らを惹きつけたのかすごく気になった。去年との相違点はやはり広報物だろう。Twitterでの告知もあったし、食堂や売店にはビラが何枚も貼り出されていた。目に止まるかは別としても、多くの人の目に触れていたのは間違いない。

これに加えてもう1つ、来客数を増やした要因があるのではないかと思っている。それは食堂で利用可能な小鉢無料券である。

食堂では33〜88円の、小鉢に入ったおかずが販売されている。値段の低さと味や量の加減がすこぶる良く、流行り言葉で言うところのコスパ最強な一品だ。種類も豊富で、だし巻き卵やらきんぴらごぼうやら、肉野菜問わず様々なおかずが概ね66円で販売されている。

通称小鉢と呼ばれるおかずが1つ無料になるチケットを、来客者全員に頒布したのだ。来客者全員が頒布の事実を来る前から知っていたとは限らないが、僕はこのチケットが30人もの集客に繋がったと睨んでいる。そりゃそうだろう。昼ごはんの88円がタダになるなら、魅力を感じない企画だろうと行きたくなるに違いない。昼食15%OFFなんて最高じゃないか。

ちなみに、魅力を感じない企画と書いたが、実際来てみるとこれが意外と楽しい。僕の担当したブースはアルコールパッチテストと泥酔体験をするブースだった。アルパチと略されるこのテストは、消毒用アルコールを浸した絆創膏を5分間腕に貼って赤くなるかどうかでアルコール耐性を判断するというものである。これはどこでもできる。こんなのはどこでもやっている。

僕のブースは目玉商品は泥酔体験だった。レンズがぐわんぐわんしたゴーグルを付けて、3つの椅子をジグザグ歩くコーナーだ。これがまた異様に難しく、体験者は椅子に膝小僧をぶつけまくっていた。他ではできない企画だけに、とても面白かった。

以上の通り、意外にも面白き本企画は、面白さ相当の集客こそできなかったとはいえ、多くのお客様に恵まれた。去年の0から比べれば30は大躍進だ。来年は50人を目標に頑張ろうか。