ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

誠意は伝わらない⦅20歳81日目⦆

私はサークル活動の一環で、リリパックというプラスチック容器の回収作業をしています。回収ボックスに捨てられたリリパックの個数を数えて、段ボールに詰めて然るべきところに送ることで、容器の再利用を図るというものです。

僕の仕事は回収作業です。ですから、このパックの回収率なんてものには特別な興味を示しませんでしたし、回収作業以外に労力をかけようとも思いませんでした。先輩方から引き継いだ内容は回収のみです。また、回収作業のみをしていても、同回生の人たちから何か言われることもありませんでしたし、学生委員会に関わる大人たちも、僕のする作業に口を出しませんでした。

みんな、リリパックの回収という面倒ごとに関わりたくなかったのでしょう。リリパックの回収は他の企画と違い、裏方作業の色合いが強いです。ですからみんな、手伝おうとしません。僕以外みな忙しいことくらい重々承知の上で申しますが、泥臭い仕事を押し付けられていると言う気持ちがないと言えば嘘になります。

みんなは忙しそうにしています。回収作業を行う時間帯に被る5限目に授業が入っている人は来れませんし、僕と同じ学科の人でも、他のサークル活動があるようですから、強制参加ではない僕の活動に無理して来させたりなんかしません。彼らはちゃんとした用事があって来ることができないのです。彼らはいいのです。

僕は知っています。5限目が空いているにもかかわらず、来ない輩がいることを。彼は4限目が体育だから疲れているだとか理由をつけて、手伝おうとしません。同学年はみなその日中に体育があり、もちろん僕だって2限に体育があります。体育終わりの授業も寝ずに受けているというのに、彼はなぜか来ないのです。なぜ彼だけが弱い都合で休みえるのでしょうか。僕だってリリパックの回収後に他のサークル活動へ行かねばなりませんから、体育疲れで寝る他に大した用もない彼に比べたら、回収作業をしなくていい口実を持っています。それでも、与えられたのか押し付けられたのかもわからない仕事に、誠意を持って取り組むのです。

今日の本題はここからです。今日の昼休み、学生委員会に一枚噛んでいる大人から、リリパックの回収率について訊ねるLINEが入ってきました。僕は回収作業のみを行なっていて数の把握はしていませんでしたから、その連絡には具体的な数字は出さずに、感覚的に何百枚だと答えました。僕はその返信にも誠意を持って答えました。多い時はいくらだった、去年の後期と比べて今は相当いいはず云々。様々な情報を与えたつもりでしたが、先方は感謝も述べずに文句を垂らしました。なぜ数の把握をしてないのかと。これを聞いて僕は以下を理由に困り果てました。

第一に、僕は回収作業以上のことを引き継いでいないのです。先輩方から言われたことは回収のみで、それ以上のことは聞いていません。今回の文句は作業外のことをなぜしていないのかという内容ですから、僕にはどう受け止めることもできませんでした。

第二に、文句垂れてきた大人は、僕の回収活動に興味を向けたことがありませんでした。どうやら、外部の人から把握のしていないパックの回収率を尋ねられて、こちらに助け舟を求めたみたいです。僕には、外部にいい顔ができないからキレられたように見えました。

第三に、僕はこの活動が大好きでしているわけではないのです。僕は善意で汚れ仕事をしているだけで、積極的に活動をしているわけではありません。僕以外にやりたい人がいれば譲りますし、手伝えと言われたら手伝う。それくらいの熱意でやっています。ですから、やる気があるなら回収数くらい数えろとキレられても困るのです。もちろん、任された仕事なので、熱意はなくとも誠意を持って取り組みますが。

第四に、苦情を提したこの人は、僕が回収数を把握していないことは考えればわかったはずなのです。僕を怒りたくてわざと回収率なんて聞いてきたのでしょうか。