ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

歴史を学びたい⦅20歳87日目⦆

僕は理系である。ちなみに逆は真とは限らない。

僕の身の回りにも理系の人間が多い、というのが普通なのだろうが、サークルやその他諸々の影響か、それともただの運なのか、僕の周りには文系の人間も割といる。

一番身近なところで言うと、僕の恋人は文系だ。彼女は高校で日本史を選択していた。

一番身近でないところで言うと、僕の妹も文系だ。高校で何を履修してたとか興味ないので全く知らないが、文系だそうだ。母ちゃんが言ってた。

二日前に実家に帰った時、妹が世界遺産検定なのようなものを受けようとしているらしいという話が耳に入った。母ちゃんが言ってた。

妹や彼女が日本史に精通している点から、母さんは僕に社会の勉強をするようにと命じた。言われなくてもやらなきゃ彼女の話についていけないので、いつかは学ぼうと思っている。

しかし僕には知識が足りない。学ぶ前なんだから知識がなくて当然じゃないかと言われそうなので弁明する。僕が理系に進んだのは、数学や理科が好きだったのに加えて、暗記科目から逃げたのだ。

社会科は暗記科目だ。時代背景やらなんやらをしっかり覚えないと点数に結びつかない。僕はそれが嫌だった。公式を理解して様々な問題を解けるようになった方が、脳のキャパを使わずに済む。理系の方がコスパがいい。そう思ってしまったのだ。

中学の時からこの持論を持っていた。だから、定期テストでは平均点ちょい上くらいさえ取れれば、さして問題ないと思っていた。その程度の点数分くらいしか勉強していなかったので、今覚えている歴史なんてほとんどない。

理系科目しかできなかった僕が入れる高校なんてたかが知れていた。市内の中でも端の方に位置する、山奥の高校。教師は自称進学校と自称しなかった。生徒の質が悪かったからだ。生徒はプライドを保つため、ウチは自称進学校だと言い張った。声高らかに言うものの中に、偏差値50を超えてる人間は居なかった。ネットでは、自称進学校なんて偏差値60超えてからのお話だと再三言われているが、彼らはフタいものにはクサをした。

そんな底辺高校では、必修の世界史Aは一年かけて世界恐慌のみを扱った。世界史の担当教師は僕たちにグループワークで調べ学習をさせて、同じ単元を擦りまくった。座学をすれば4時間もあれば終わっただろうが、終わっても次に進む気がないだろうから、困るのは先生側だ。

僕たちも、受験で使わない世界史Aはどうせ内職しかしないのだから、野放しにされていて不満はなかった。これがwin-winと言うやつか。

当時は受験勉強が控えていたから、そんな世界史でも問題なかった。しかし大学に入学して、歴史を復習しようとすると、何から手をつけていいかわからなくなった。それもそのはず。何一つ覚えていないのである。

中学校で習った歴史が、僕の中に眠る最新の知識だ。実に5年も前の、錆びた記憶たちである。中学校の教科書なんてもう捨ててしまっただろうし、今から勉強するとなると、どこかで教材を買わなくてはいけない。大人になってから義務教育を学び直すための教材はいくつもあるだろうし、中学社会から始めるべきか。

歴史の楽しさを僕は知らない。ずっと理系として生活しているから、何を目的に歴史を学べばいいのだろう。

大昔に聞いた話だが、妹はストーリーが好きらしい。どんな人がどんな状況でどんな気持ちになり、どんな行動を取ったのか。そこには人情があったりなかったり。読み取れることが色々あるそうだ。だから、妹はストーリー性に長けた歴史ならすぐに暗記できるらしい。母ちゃんが言ってた。

僕もストーリーに着目してみようか。ストーリーと言っても時代ではなく、人に着目して学んでみようか。編年体よりも紀伝体の方が、僕の肌には合う気がする。でも歴史の教科書って編年体ばかりだよな。どうしませう。

そういえばYouTubeに、黒歴史上人物をまとめた動画が上がっている。僕の好きなゆっくり解説シリーズのひとつだ。これは予備知識のない僕でも楽しめる内容だし、何よりも人ベースに、それもトリッキーな人生や政策を行った人のみが解説されているので、他の歴史系の動画よりも記憶に残りやすい。最近は見ていなかったが、これを機に再び追おう。