ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

【続き】両親に彼女を紹介⦅20歳86日目⦆

20歳86日目の日記として書くが、実際には85日目の出来事である。そして、これを書いているのは87日目である。もうメチャクチャだな。

前回は彼女を実家に連れ込んだあたりまで書いたので、今回はその続きを。インターホンを鳴らして出てきた母に、ただいまの前に「彼女連れてきた」と言い、驚かせに驚かせた。家の中にいた父も驚いて、急いでズボンを穿いて玄関先まで出てきた。元から履いときな。狭い家なのでドタバタとしてるのが物音から伝わる。下手すると彼女にも聞かれているかもしれない。家に入る前から随分と恥ずかしい思いをするべきくらいにわちゃわちゃしていたが、あいにく僕は緊張で、感情に割く脳のリソースは不足していた。同様に緊張でガチガチだった彼女を見るに、両親のドタバタ音は聞かれていない可能性もある。というかその可能性が本筋であってほしい。

さて、両親と僕たちの計4人によるガチガチな行進は、玄関から廊下を抜けてリビングまで続いた。普段は僕と父が横並びに座るが、今日は父の席に僕が座り、僕の席に彼女が座った。彼女が僕の横に座った経験がなさすぎて、ここでもまた心拍数が上がった。これじゃあまるでご両親に挨拶してるみたいじゃないか。これが比喩じゃないんだから人生ってのはわからんな。まさか両親2人を横並びにさせて、横に女性を座らせるなんて。

僕は両親に彼女ができたことすら言っていなかったから、彼女の自己紹介では父母共に彼女の下の名前をボソボソと繰り返して、必死に覚えようとしていた。名前くらい先に僕に聞いとけよ手際悪いなぁと見ていて思った。悪いのは手際ではなく僕の報連相だという噂もあるがデマだろう。

それからしばらく雑談で根掘り葉掘り質問責めを喰らったり、ダイヤモンドゲームで僕と母の2人がかりで彼女をボコボコにしたり、僕が高校時代に映ったテレビの録画を晒されたりして楽しんだ。ほんとに楽しかったかなぁ?

18時20分ごろに、音楽イベントに出掛けていた妹が帰ってきた。何も知らない妹は、いつもの勢いで廊下とリビングの間にある扉をバァアンと開け、ずけずけと我が物顔で入ってきた。そんないつも通りな妹も、僕の彼女に焦点があった途端、足が動かなくなった。数秒固まって状況を飲み込まずにいたので、僕は左手で彼女を差しながら「かのjy」

ええぇぇぇぇ〜〜〜ッ!!!!

食い気味に言うな。驚きすぎじゃ。失礼なやつめ。

驚いたせいなのか、それとも口から前に出した息で負の加速度が働いたのか、妹はそのまま後退して自室に篭った。この後みんなで回転寿司に行く予定だったが、自分勝手な妹は行きたくないと言い張った。お兄ちゃんロスかな。僕ったら妹にも好かれてるなぁ。誰かエチケット袋をください。

仕方がないので、緊張ガチガチ行進をした仲の4人で晩御飯を食べることになった。回転寿司は昨晩4人で予約してあったので、待ち時間もそれほどかからぬまま晩御飯にありつくことができた。元々は妹in彼女outの家族4人で行くつもりだったので、4人で予約してあった。突然彼女を招いた都合で一時期は5人で晩御飯に食べる線が濃厚だった。僕は予約人数と実人数が変わることを恐れていたので、妹が来なくて内心安心した。妹には元々会いたくなかったとかそういうことでは決してないということにしておこう。

いつもは2貫100円の皿しか取らせてくれない父が、今日は2皿くっついてるやつでも1貫しか乗ってないのでもなんでも食べていいと言い出した。普段から優しい父だが、今日は普段以上に優しかった。とはいえ僕は親に素晴らしい躾を施されているので、2貫100円の皿しか取らなかった。しかし、ああ言った父に意地悪してやろうと僕の中のデビルが囁き出したため、最後の最後に1貫200円の中トロを取ってやった。僕は悪くない。デビルが悪い。僕を見た父は左頬が引き攣っているように見えたが、僕の知ったこっちゃない。100円寿司クオリティだから格別おいしいなんてこともなかったが、ここは盛大に美味しそうに、また父の心境なんて悟ってないと言わんばかりの笑顔でチュルリと食べてやった。

この後も色々あったが、文字数の関係で割愛。。。