ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

好きなことなんてできない⦅20歳84日目⦆

午前中は10時からサークル活動の一環で大学にて清掃活動をしていた。大学の最寄りのバス停を雑巾片手に磨いていた。正午を過ぎたあたりで天気が崩れ始め、雨こそ弱いものの雷が鳴り止まなかった。

13時まで行われる予定だった本活動は悪天候によりお開きとなった。とはいえ、片付けや諸々をすると13時半を過ぎてしまったので、結局は活動時間いっぱいまで大学内にいた。

家に着いたのは14時。そこからはずっと家にいた。外では雷が激しく鳴っていたし、時間帯によっては雨も非常に強まった。雷が極端に嫌いな僕は、少なくともゴロゴロなっている間は部屋の中でゆっくりしていようと心に決めた。

生活をしていると買い物やゴミ捨てを避けることはできず、16時を過ぎたあたりで、雨天お構いなしに外に出た。市指定のゴミ袋や食品を買って、雲が帯電する前に帰ってきた。靴下を履いてもどうせびしょ濡れになって不快な思いしかしないと思い、スーパーまではサンダルで出かけた。

家から近いとどうしても、ラフな格好で行くことに対する抵抗がなくなってしまう。他人から見てTPO的によろしくないと思われる可能性もあるので気をつけようとは思っているが、自己利益を優先してしまう。

突然ながら脱線話をするが、TPOをはじめて知ったのはいつだろうか。TPOの意味はみなさんご存知だろう。TはTime、PはPlace、OはOccasionのことである。(occasionってc2つなんですね、初めて知りました。)つまりTPOは、時場所時間の英字頭文字を取っていて、それらを考慮した服装や言葉を選ぼうという考え方である。僕がこの言葉を知ったのは小5の家庭科だった。服装について学んでいるときに教科書に出てきたのをよく覚えている。僕と同じタイミングでTPOを知った同級生も多かったらしく、なぜか少し流行ったのだ。僕がこの言葉を学んだときには服装に限った状況を想定した言葉のように教え込まれたため、時間に対してこの言葉を使えると思っていなかった。

時は流れて高校生になった僕は、TPOを時間に応用した用法をよく目にすることとなる。行動範囲が広がり、さまざまな場所へ行くようになる年頃だからなのか、TPOを弁えた行動をしましょうと、担任や学年主任からお話いただく機会が増えた。

時間については使えない言葉だと思っていたから、この用法には強い違和感があった。もちろんのことながら、TPOが語源的に時場所時間を表していることはとっくの昔に学習していたので、意味を理解することはできた。しかし、服装に使うべき表現を他に応用すべきでないように感じた。

ある学問分野で他の学問分野の専門用語が使われることがよくあるが、他の学問分野に精通していると、ある学問分野でその用語を聞いたときに、どこか引っかかることがある。これが、今回のTPOでも起こった。

この件を通して、僕は小学校5年生向け家庭科の教科書におけるTPOの解説を変更してほしいと静かに願っている。服装以外にも広く一般に通じる言葉なら、服装に限定した用語だと教え込まれたくなかった。また、一般用語としてあるのならば、家庭科の教科書に載せるのではなく、先生の口から補足的な形で聞きたかった。

思ったよりも話が大きく脱線してしまった。脱線先に強靭な、本線とは異なるレールが敷かれていたのだろう。これだけ話がブレたのは線路が悪い。僕は悪くない。

というわけで切り替えポイントを経て本線合流。話を戻そう。

TPOをわきまえなかった僕はこれ以降外出をせず、隠居生活に精を出している。僕は家を出ないのに。活力が家を出ていったのだから、当然のように僕はベッドの上でだらだらしている。そして気づけば23時だった。時間の経過が早すぎて恐ろしい。夏らしいホラー話に仕上がったな。

結局、家の掃除も課題もお菓子作りも何一つ手をつけず、体を水平に保っていた。そのときになるまでは有意義な時間にしようと色々考えたものだが、全ては水に流された。僕の気力は雨で洗い流されてしまったのだろう。そうだ、そうに違いない。