ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

仮免試験合格⦅20歳61日目⦆

12時45分。名前を呼ばれてカウンターへと向かう。身分証明書として学生証を提示し、手続きを進める。

12時50分。受験番号1番の席に座り、仮免試験が行われる第2教室で、他の受験者が受付を済ませてくるのをじっと待った。

12時57分。技能講習の受講生と担当教官向けに、校内アナウンスが流れる。3分前になりました。技能講習を受講する方は、教習現場を持って、外の──。聞き慣れたアナウンスは、試験に緊張して心拍数の上がっている僕に優しくはっきりと語りかけてくれる。多少は肩の力も抜けた。

13時00分。全受験者4名が揃い、試験官がテスト概要の説明を始めた。1問2点、50問で満100点のテストだとか、マルバツ形式だとか。事前にスマホで受けた模擬試験と同じ形式だったので特に気になることもなく、また試験官も僕たちが試験概要を理解しているのを承知なのか、淡々とレジュメをなぞるように説明を続けた。

13時13分。消化試合な説明が終わり、試合本番の時が近づく。先に解答用紙が配られ、次に消しゴム付き鉛筆が配られた。自前のシャープペンシルを使えないとは驚いた。ここまで厳重に行われるとは思ってなかったので、緊張がぶり返した。少しでも意表を突かれると急に強張ってしまうのは、今後10年として治らないであろう僕の弱点の1つだ。

13時15分。前面のプロジェクターがカウントダウンを開始する。試験時間は30分だが、10分足らずで50問が解ききれることを僕は知っている。模擬試験で対策と研究を積んだからだ。しかし、前面のタイマーが20:00を示しても、僕はまだ数問を解けていない状態だった。研究の甲斐はなかったようだ。

13時35分。タイマーが10:00を切ったところで、僕は退出した。自信のない問題が2つほどあったが、もう10分考えても自分の解答に自信を持てるとは思えなかった。2択は考え詰めるとドツボに嵌る。勘と思い込みに頼ってエイヤと片方に決め打ちした方が、正答率も上がるってもんだ。

14時を回ったくらいだっただろうか。ロビーで合格者発表が行われた。ホワイトボードに合格者の受験番号が張り出された。ホワイトボードには番号が4つ。受験者は全員合格のようだ。こうなってしまうと、実は試験も消化試合の1つだったのかなと思えてくる。この雑念に満ちた自分を客観視して、やっと緊張から完全に解放されたと実感した。

後の適性検査の途中、試験官は受験者各位に試験の点数を開示していた。合格のボーダーラインは90点。僕はボーダーから10点高い点数を取れたようだ。オンラインで受けた模擬試験では74点を記録したこともあったので、この点数には驚いた。対策の甲斐はあったようだ。