ぺだんの日記

日々の出来事や思ったことを色々書いていこうと思います

課題がなくとも⦅20歳47日目⦆

大学生とは課題に追われる生き物であるから、一見自由そうに見えても意外と忙しいものだ。

高校までは朝から夕方まで授業が入っていて当然だったし、その感覚を持っていると昼で帰ったり平日丸1日が休みだったりする大学生はさぞ暇に見えるだろう。しかし、実際は見かけと違い、それなりに、いや相当に忙しい。

大学の講義で課される課題は高校生のものと比べ物にならないほど重たい。授業が週に1回であるせいでもあるのだろうが、1つをクリアするためにかかる手間がびっくりするほど大きい。これは、昨日書いた『すうがくわからん』で嘆いた通りだ。

課題が片付けば自主的な勉強に追われる。自主的と言っても、決してサボタージュできたものではない。なぜなら翌週のテストが睨みを効かせてくるためである。奴等は大学生の単位を牛耳っているので、舐めた態度でとってかかると首をもがれる。全力でヨシヨシしてあげるのが我々の仕事なのだ。

課題やテスト対策は学生の本分らしいお勉強だが、抱え込むものはこれだけではない。大学生の中には一人暮らしを始める人もいるし、彼らは家事に追われている。バイトをしている人は放課後も自由ではないし、教習所のように学外で勉強を強いられる場合もある。高校生まででは無かった用事が沢山増えた。

大学生=暇が偽なのはもう当然だが、大学生=自由はどうだろうか。僕自身は生活していて自由を感じることはない。課題がなくとも何かに縛られているという意識が強い。でも他人から見たらどうだろう。特に大学生になる前の人たちから見れば、自由な生活に見えるかもしれない。その人たちの言う自由は空き時間のことではなく、行動の選択幅が広いという意味だ。自由には2つの意味があるからややこしい。僕は大学生を自由と形容されて満足しないのもこのせいだ。

大学生には時間的自由がない。課題やその他生活に追われ、彼らの相手をしていると睡眠時間が脅かされる。午前4時まで課題をしたツケが16時に回って来て、当たり前のように予定が破壊されていく。それでもテストは遅れずやってくるので、勉強を生活の中に無理矢理組み込まなくてはいけない。大学生を自由と言う人たちは大学時代に時間的自由はあったのだろうか。